2021年7月26日月曜日

「設備利用率」について説明します。


再生可能エネルギーの買取価格を算定するときに使われる「設備利用率」って?

設備利用率とは、発電設備の実際の発電量が、仮に365日24時間運転を続けた場合に得られる発電量の何%にあたるかを表した数値です。
求める計算式は下記のようになります。

年間設備利用率(%)= 年間発電量 ÷(発電設備の容量×365日×24時間)× 100

例えば最大出力100kWの太陽光発電が、一年間で実際に発電した総発電量が114,000kWhとします。その場合の設備利用率は下記のようになります。
114,000kWh ÷(24時間×365日×100kW)× 100 = 約13%
つまりこの太陽光発電設備は、フル稼働した場合の発電量の約13%ほどの電力しか発電していないといえます。この数値が高ければ高いほど、その設備を有効利用できているといえます。



設備利用率を利用すれば、年間の総発電量の大体の数値を試算することができます
たとえば、上記の設備利用率が13%の太陽光発電で、最大出力100kWの設備を利用するなら「24時間×365日×0.13×100」で、年間発電量は113,880kWということになります。2021年度の1kWあたりの買取価格11円で計算すると、年間で125万2680円の収入が得られるということがわかるなどの試算も可能になります。

ちなみに太陽光発電の設備利用率は13%、陸上風力発電が20%、洋上風力発電が30%、地熱発電が70%、火力発電で80%です。
地熱発電や火力発電は、メンテナンスなどをおこなう時間が設備利用率に大きく影響し、太陽光発電や風力発電は設備の設置環境に大きく影響をうけます。

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